アラブ首長国連邦(UAE)のドバイを本拠地とする航空会社、エミレーツ航空。
今回は、エミレーツ航空のマーケティング~中でもスポーツにおけるスポンサーシップに関しての話題です。


前回ドバイに行った際にも、この航空会社の沿革などを聞きましたが、その戦略と行動力が素晴らしい航空会社です。

一流チームとしかスポンサー契約をしないこだわり

僕はサッカーが好きで、毎年のようにヨーロッパまで観戦に行っています。
特にイングランドのサッカーが好きなのですが、イングランドのプレミアリーグは、年々観客やサポーターも増え、巨大なサッカービジネス市場となっています。

大企業がマーケティングとして、各チームのスポンサーとなって多額の資金を投資し、そのお金を使って有名な選手や人気選手を獲得して、さらに市場を大きくしていくという流れになっています。この流れはプレミアだけでなく、ドイツやスペインなどでも同じですね。

エミレーツ航空は多くのサッカーチームのスポンサーにもなっていますが、各国のトップチームや名門チームとしかスポンサー契約を結ばないことで有名です。

どんなチームのスポンサーになっているかと言うと、
イギリス:アーセナルFC(常に優勝を狙うチーム。スタジアム名もエミレーツスタジアム)
フランス:パリ・サンジェルマンFC(リーグ3連覇中の名門クラブ)
ドイツ:ハンブルガーSV(リーグで唯一降格をしたことがないクラブ。最近は低迷中…)
スペイン:レアルマドリード(世界的人気のビッグクラブ。有名選手多数所属)
イタリア:ACミラン(本田選手も在籍の悩める名門チーム)
ポルトガル:SLベンフィカ(リーグ2連覇中の名門強豪クラブ。この5月にスポンサー契約を結ぶ)

ブランドの価値がよくわかっている!

サッカーファンならおわかりでしょうが、どのチームも歴史と実力のある名門チーム/ビッグクラブばかりです。ハンブルガーやミランなど成績が低迷しているチームもありますが、これらのチームのユニフォームの胸には「Fly Emirates」と書かれていて、そのブランディングの効果はとてもつもなく大きいと思われます。


エミレーツ航空は、サッカーの他にも様々なスポーツのスポンサーになっていて、「マーケティング戦略においてスポンサーシップは極めて重要」と言っています。
・テニス(全米OPや全仏、バルセロナOPなどのメインスポンサー)
・ラグビー(W杯のワールドワイドパートナー)
その他にもF1のグローバルパートナー、ゴルフ、競馬、クリケットなど、様々な大会/チームでスポンサーを担っています。

急成長の源はマーケティングとブランディング

1985年にたった2機の飛行機(しかもリース)でスタートした航空会社が、わずか30年で世界最大数の機材を保有する航空会社となったのも、こうしたマーケティングとブランディングの賜物なのでしょう。

中小・零細企業には、まだ多くの広告宣伝費等はかけられませんが、エミレーツ航空を見て思うのは、「大きな会社だから広告宣伝費にお金をかけられて更に大きくなった」のではなく「しっかりとしたマーケティング費用をかけたから会社が大きくなった」というのが正解なんだと思います。